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労災保険とは?

労災保険という言葉は、誰しもが一度は耳にしたことがあると思われますが、詳しく知らないという方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 

労災保険とは、業務上や通勤する最中に事故にあったり怪我をした場合について、給付が行われる制度のことを指しております。

 

健康保険の対象となるのは業務外で引き起こされた病気や怪我、死亡といったもので、労災保険では業務上・通勤途上によって引き起こされた病気や怪我でなければならないのです。

 

そして、労働基準監督署長に認定されなければなりません。

 

労災保険に該当するのか、自分では判断が難しいという場合は、お近くの労働基準監督署で相談してみた方が良いでしょう。

 

出向と労災保険について

出向した場合、労災保険はどちらが負担するのか分からないという方がいらっしゃるでしょう。

 

労災保険については、出向元で今まで通りに給料を支払っていたとしても、出向先が負担することになっております。

 

つまり、出向先で新たに労災保険に加入しなければなりません。

 

これは、出向元と出向先で行われている業務が異なる場合、労災保険の発生頻度も異なるからです。

 

発生頻度が異なるということは、保険料率も変わってくるため、実際に勤務している出向先で適用を受けるというわけです。

 

したがって、労働保険料の更新の際には、出向元で支払った賃金の全てを出向先での労災保険料を考慮して、計算を行わなければなりません。

 

「何か特別な手続きは必要なの?」と疑問に思う方がいらっしゃるかもしれませんが、国内出向の場合は届出といった手続きを行う必要はないのです。

 

ただし、在籍出向によって出向元からも給料が支払われているという場合は、その給与の額を出向先が労災保険料を算出する際に加算しなければなりません。

 

そのため、毎年の5月中旬に、出向元は出向者に支払っている給与の額を、出向先へと通知する義務があります。

 

もし、海外に出向させたという場合は、国内の労働関係といった法令は適用されないので、原則として現地の法規が採用されます。

 

ただし、労災保険は派遣される従業員が不利益になるような状態を避けるため、特別加入という措置が設けられております。

 

これは、「労働者災害補償保険法第27条第6,7号」に記載されており、海外へ出向するという方のために、特別加入申請書を提出することで、特別加入ができるのです。

 

以上のように、国内へ出向とする場合と海外へ出向する場合とで異なるので、しっかりと把握しておきましょう。