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出向した後に戻ることはできるの?

出向して他の会社で働くことになったサラリーマンの方は、「一定期間を経て元の会社に戻ることはできるのか?」という疑問を抱えるかもしれません。

 

確かに、今まで働いていた職場の方が働きやすいはずですし、出向先の待遇によって異なるものの、戻れるならば戻りたいと考えるのが普通です。

 

しかし、出向に関しての規定は最初の契約によって決まるという特徴があるため、戻ることができるのかできないのかは個人によって差が生じております。

 

雇用契約時に、将来のある時期に元の会社へと復帰することを前提として出向した場合は、本人の同意を得ずに戻ることができるのです。

 

逆に、契約を行った際に出向元に復帰することを予定していない場合、出向解除は変更を申し出る形となり、戻ることができない可能性も十分にあります。

 

中高年者の場合はリストラの一環として出向を命じられるケースもあり、そのような場合は個人がいくら要求しても雇用主自体が変わるため、元の会社に戻ることは難しいと頭に入れておいた方が良いでしょう。

 

職場の雰囲気でも何となく察しがつきますし、元の会社に戻れないような雰囲気で「戻りたい」と要求する人はかなり稀だと言えます。

 

しかし、契約時に明確な出向期間が定められていない場合は、出向者は出向元に復帰請求を行う権利があるのです。

 

上記で説明したケースとは異なり、出向が出向先で技術獲得や技術指導が目的でなされた場合、期間が満了したのにも関わらず元の会社から復帰命令が下されなければ、出向者は復帰請求を要求できます。

 

もちろん、これは出向期間が事前に決められていないケースに限り、出向先での目的が達成されたのにも関わらず戻ることができないという状況に限るので注意が必要です。

 

正当な事由がないのにも関わらず、出向元が復帰命令を出さないと、民法625条の「雇用契約上の義務違反」や、民法709条の「不法行為」に当たるため、損害賠償義務が発生します。

 

そのため、復帰請求を行うことで状況を変えられるかもしれませんし、有耶無耶にするのではなく元の会社に戻りたいという意志を見せなければならないのです。

 

このように、出向先から戻ることができるのかできないのかという問題は、基本的に契約時に細かく決められているため、不安な方は契約書を読み返してみてください。